( ^ω^)はあらゆるチート達と戦うようです
- 8 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/10/26(火) 20:52:37.44 ID:Vh67slpSO
- ( ^ω^)はあらゆるチート達と戦うようです
第五話。
『前回までのあらすじ』
最強能力決定戦と称し様々なチート能力者と戦うはめになったブーンは、安価内容をそのまま使える能力【気分次第《アンカーテイク》】を駆使して強敵を倒していった。
【大嘘憑き《オールフィクション》】の渡辺との戦闘でツン達と離散するが、その後なんとか渡辺を追い詰めて倒し、荒巻との出会いを果たした。
今回の敵は!?今回の安価は!?
今日は腹痛がひどいのだが、果たして作者はトイレに行かずに投下を遂行出来るのか!?
- 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 20:53:18.80 ID:CtVP5xSb0
- トイレ行って来いwwww
- 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 20:53:45.00 ID:bPoOaZ+A0
- 出すもの出してこいwww
- 15 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/10/26(火) 20:54:22.12 ID:Vh67slpSO
- 一応、登場人物とその能力
( ^ω^)【気分次第《アンカーテイク》】(vip)
ξ゚听)ξ【拳王ラオウ】(北斗の拳)
・離散。
('A`)【一方通行《アクセラレータ》】(禁書)
/ ,' 3【都合のいい模写《コピーアンドペーストテイク》】
・共に行動中
( ´∀`)【百式観音】(HxH)
川 ゚ -゚)【火水木金土日月を操る程度の能力】(東方)
・????
- 16 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/10/26(火) 20:56:01.35 ID:Vh67slpSO
- ※ブーンの能力【気分次第《アンカーテイク》】について
指定アンカーにかかれていた能力をそのまま使える能力
「〜能力」と、最後に能力とかかれていなければ再安価。
一人の敵につき、一回ずつ出来る。
今まで出てきた能力
『手から溢れんばかりのコーラを出す能力』
『座布団を一週間近く回し続けられる能力』
『髪の毛を急速に成長させる能力』
『超反射神経が身に付く能力』
『アンサートーカーを取得しそれを100%使いこなす能力 』
- 18 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/10/26(火) 20:57:52.15 ID:Vh67slpSO
- ――――某所
かすれた老人の、声がした。
/ ,' 3「ただいま」
('A`)「おお荒巻。どこ行ってたんだ?」
そこには、明らかにタメ口を利けるような歳ではない少年が鎮座していた。
/ ,' 3「ちょっとな。面白いもん見つけたからよ」
('A`)「面白いもん?」
/ ,' 3「主謀者《オリジナル》の子じゃよ」
('A`)「……へぇ」
- 20 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/10/26(火) 20:59:07.34 ID:Vh67slpSO
- / ,' 3「あの子は生き残りそうじゃったよ。なんというかこう、芯があるというか…」
('A`)「もういいよ荒巻。模倣者《フェイク》からしたらまったく面白くない話だって、わかるだろ」
/ ,' 3「そうかいそうかい。…あら?他のみんなは?」
('A`)「シューなら、また『おしごと。』だって言ってたぞ。でぃは…あいつは、散歩でもしてんじゃねーの」
/ ,' 3「まとまりがないのぅ」
('A`)「まとまってたまるかよ。だって俺ら」
――――みんながみんな最強の、チート達なんだぜ?
- 21 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/10/26(火) 21:01:39.19 ID:Vh67slpSO
- ――――路地裏
( ^ω^)「……さて」
どうするかな、と単純に思った。
ツンを探す事に変わりはないのだが、ツンが戻ってくる事を予想し、つー達がいた所へ行くべきか
それともツンが飛んだ方向へ歩くべきか。
どちらにしろ結構な距離だと思うのだが、まぁそれは気にしないとして。
( ^ω^)「………」
…まぁとりあえず、歩くか。
路地裏から抜ける際、足元に何か人間の女性のような物体があたった気がしたが
気のせいだろう。
もしホントに何かあったとしても、そんなもんは《なかったこと》にしとこう。
- 26 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/10/26(火) 21:04:43.47 ID:Vh67slpSO
- 無音の町をただただ歩くブーン。
路地裏を抜け、小さなビル街から外に出ると
いきなり飛び出してきたその光景に、素直に驚いた。
(;^ω^)「……お、おお…!?」
一面に広がったのは、豊かな植物が青々と繁る畑。
久しく見ない、自然を目の当たりにしたのだったのだ。
- 31 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/10/26(火) 21:08:21.08 ID:Vh67slpSO
- ( ^ω^)「おぉ……すっげ…」
吹き抜ける風すらが別のものに感じる。
とりあえず、畑を割るようにまっすぐ伸びる一本道をブーンは歩いた。
( ^ω^)「ほーぉ。緑の匂いってやつだお…あ、ナス植えてるお…」
この光景は、この前の躁鬱になるような事件に少し気分が優れないブーンにとっては最高の薬だった。
ほのぼのとした空気は、自然と心を癒してくれる。
そのまま少し歩けば、
小屋が、畑の中に見えた。
( ^ω^)「……お?」
さらに、何かが焦げた匂い。枯れ葉でも燃やしているのだろうか?
とにかく、誰かがいるようだった。
- 35 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/10/26(火) 21:13:05.33 ID:Vh67slpSO
- 麦かなにかの畑を越えると、小屋の付近がよく見えてきた。
ここからはまだ遠くで詳しくはわからないが
誰かがいる事が、確認できる。
( ^ω^)
lw´‐ _‐ノv
それは小学生高学年くらいの、少女だった。
lw´‐ _‐ノv「ぐーすかぴっちゃん……すかぴっちゃん…」
睡眠中。
麦わら帽子を被ったかわいらしい少女が、小屋の前にある木製の椅子に座って眠っているのがわかった。
- 39 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/10/26(火) 21:16:39.03 ID:Vh67slpSO
- 麦わら少女は当たり前だがこちらには気づいていない。
椅子の上で、小さく寝息を立てている
lw´‐ _‐ノv「すかぴー…すかー…れっと…置くだけ……」
( ^ω^)「……おお」
寝言に関しては全スルーで行くが、それにしても絵になる構図だった。素人のブーンから見てもそう言える。
少女を中心に、
この自然溢れる光景。
颯爽と広がる畑。
その背景に小屋。
その周りでせっせと農作業をする小人達。
まさに、調和。
( ^ω^)「こりゃあ目の保養になるお………」
( ^ω^)「………」
( ^ω^)
………え、小人?
- 46 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/10/26(火) 21:20:05.04 ID:Vh67slpSO
- ( ^ω^)
(;^ω^)「おおっ!?」
地面には大量の小人がせっせと働いていた。
正確には、人ではない。
全長は10センチか…20センチ?そこらへん。
赤、青、黄。色とりどりで、みな一様に頭に大きな葉っぱをつけている。
lw´‐ _‐ノv「すぴー…きんぐ…いんぐりっしゅなう……」
(;^ω^)「これが、この子の力かお……?」
しかし、こんなのが…チートと呼べるのだろうか。
まったく危険性を感じないのだが。
その小人達――――――いや、【ピクミン】には。
- 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 21:20:55.86 ID:Q28iA65F0
- キャプテンオリマーの能力wwwwwwwwwww
でもあれチートか・・・?
- 48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 21:20:58.23 ID:tqhsnVBm0
- おりまーwwwww
- 50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 21:21:02.41 ID:CtVP5xSb0
- ピwクwミwンwwwwww
ゲームやったこと無いからチート能力って言えるのかさっぱりわからん
- 51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 21:21:06.46 ID:wA7ijs3k0
- 小っさwww
- 52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 21:21:45.97 ID:stAeWVMv0
- これは想定外wwwwww
- 59 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/10/26(火) 21:24:12.82 ID:Vh67slpSO
- 【ピクミン】。植物のような謎の生物。
「オニヨン」という謎の機械から肥料を元に種が生まれ、その種が発芽する。
その発芽したものを引っこ抜くとピクミンが出来る。
抜かれたピクミンは主人公であるオリマーを主人と思い、まさに奴隷というような扱いを受けるも、ずっと主人についていく。
そんな存在なのだが…
(;^ω^)「……なんで、こんなところに…」
そいつらが、せっせと農作業しているのだ。
まったく持って謎である。
- 74 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/10/26(火) 21:32:43.08 ID:Vh67slpSO
- それ以外にも謎がある。
確か公式設定では、ピクミンは1センチだったはず。
しかしここのピクミンどもは、前述の通りでかすぎる。
(;^ω^)「人間寸法に合わされてるのかお……?」
lw´‐ _‐ノv「んあ」
麦わら少女が目を覚ました。
( ^ω^)「あ」
( ^ω^)「こ、こんにちわ、だお」
lw´‐ _‐ノv「やべぇ、うたた寝して気持ちよく起きたら目の前にロリコンそうな推定高校生をはっけん。このまま声をかけたらもしかすると私の初体験はこの椅子の上になってしまうかもしれない。だが勇気を振り絞り、声をだそう。こんにちわ」
オープニングヒットを盛大に奪われた。
- 82 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/10/26(火) 21:36:35.19 ID:Vh67slpSO
- orz ←ブーン。
lw´‐ _‐ノv「あ、やめてそれ。目にくる。その光景、目にくる」
( ^ω^)「まて、僕は今お前の視覚を刺激するほどの恥態を晒していたのか?」
麦わら少女は、どこか異質な雰囲気を持っていた。
つーかぶっちゃけ、変だった。
lw´‐ _‐ノv「私はシューだよ。よろしくね、ロリコン」
( ^ω^)「僕はブーン。なぁお前さ、学校で人を見かけで決めちゃいけないって習わなかったのか?」
しかもかなりの鬼畜らしい。
将来が楽しみだった。
- 84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 21:37:22.44 ID:XOSdAkHV0
- これはwwww
- 85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 21:37:30.05 ID:9oGqDlZbO
- ブーンw
- 88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 21:38:18.44 ID:75CgpJULO
- ブーンMかよwww
- 91 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/10/26(火) 21:41:22.72 ID:Vh67slpSO
-
( ^ω^)「なぁ、シュー。一つ聞きたいんだが…」
lw´‐ _‐ノv「なぁに?ロリコン」
( ^ω^)「ここにいるピクミン、シューの能力かお?」
lw´‐ _‐ノv「そうだよロリコン。詳しく説明して欲しい?ねぇロリコン」
( ^ω^)「うん、お願いしたいけどちょっと待ってね。いま涙をこらえる作業に必死なんだ、僕」
lw´‐ _‐ノv「いいよロリコン。いくらロリコンだからってピクミンの事わかるロリコンがロリコンでもロリコンだとしたらロリコンだしロリコンだもんね?」
追い討ち上手だった。
はは、こいつめ。
- 102 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/10/26(火) 21:47:11.86 ID:Vh67slpSO
- lw´‐ _‐ノv「私の力は、ピクミンを操る事だけど、それが主じゃない。」
――――【オニヨン】。ピクミンを生み出す力。
それが私の能力。
lw´‐ _‐ノv「簡単に言えば、この子達は私に食べ物を持ってくるのよん。その養分を摂取して、私はピクミンを生み出す」
( ^ω^)「生み出すって…どうやって?」
lw´‐ _‐ノv「得た養分を、手のひらに集めて……あ、これは私の感覚だから言ってもわかんないか。…とにかく、手のひらに光が集束して、それが『種』になる。後は撒いて抜いて、完成」
( ^ω^)「手に集束て、ファンタジーな」
lw´‐ _‐ノv「自然の摂理にしたがって肛門から出した方が良かった?」
( ^ω^)「見たいと言ったら?」
lw´‐ _‐ノv「見せてあげる」
( ^ω^)
lw´‐ _‐ノv
( ^ω^)「お前なかなかやるな」
lw´‐ _‐ノv「そちらこそ」
- 112 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/10/26(火) 21:52:58.19 ID:Vh67slpSO
- lw´‐ _‐ノv「最初はちょっと養分を無理矢理ひねり出したり無理したけど、最近はもう完全に楽だよ。あとはギブアンドテイク。世の中うまく出来てるよね」
( ^ω^)「そうなのかお…」
ピクミン『ウー?』
一匹、ピクミンが足元によってきた。ブーンはかがみこんで、触れてみる事にした。
ギラつく赤いフォルムがかっこよく、そのつぶらな瞳がかわいい。
lw´‐ _‐ノv「かわいいでしょ?ちゃんと赤青黄、平均的にいっぱいいるんだよ」
( ^ω^)「うん、お前の方が」
lw´‐ _‐ノv「濡れた。抱けよ」
( ^ω^)「悪いが俺の股間のピクミンはそこらのとは違って凶暴だから遠慮するよ」
lw´‐ _‐ノv「……」
( ^ω^)「おい、そこで引くなよ。のってこいよ」
- 114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 21:53:57.78 ID:4eaw/aL90
- 前回がシリアスすぎたから今回はギャグ路線かwwwwww
- 116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 21:54:05.72 ID:Q+LJbr2u0
- ノリ良すぎだろww
- 117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 21:55:52.17 ID:XOSdAkHV0
- こんな友達がほしかった……
- 118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 21:56:02.43 ID:tqhsnVBm0
- これはwwwwwwww
- 120 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/10/26(火) 21:58:36.00 ID:Vh67slpSO
- ( ^ω^)「でも、一つ疑問だお」
lw´‐ _‐ノv「ん」
( ^ω^)「なんでこんな大量に生み出す必要があるんだお?ピクミンってのは、絶対に裏切らない生物なんだし、別に意図的に【種】を作り続ける必要があるんだお?」
lw´‐ _‐ノv「あー、それ」
lw´‐ _‐ノv「答えなくちゃ駄目?」
( ^ω^)「ん?てっきり『別に意味はない』とか言うと思ったのに」
lw´‐ _‐ノv「……いや、まぁ。そりゃあ多くいるのに越した事はないでしょ」
( ^ω^)「そりゃそうだな」
lw´‐ _‐ノv「後はリーダーの命令にしたがってるだけですよん」
( ^ω^)「リーダー?」
lw´‐ _‐ノv「うん」
- 134 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/10/26(火) 22:04:59.17 ID:Vh67slpSO
- lw´‐ _‐ノv「私達も必死なのにょん。選択者《アレンジ》とかいうやつになる為に。ブーンもそーでしょ?」
( ^ω^)「………」
アレンジ。どこかで聞いた。
そう。確か、ヒッキーの言葉に、あったような…
lw´‐ _‐ノv「?」
( ^ω^)「なぁシュー」
lw´‐ _‐ノv「なに?糞インポ短小包茎ド腐れ【ピー(自主規制)】野郎」
( ^ω^)「その、アレンジってなんなんだお。あと、オリジナルとか……」
lw´‐ _‐ノv「………」
ネタにのってこなかったからか、予想外のワードが出たからか。
シューは一瞬押し黙り、
lw´‐ _‐ノv「知らないの?」
今までの雰囲気を払拭するような声で、そう言った。
足元では、ピクミン達は変わらず作業をしている。
- 165 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/10/26(火) 22:11:23.51 ID:Vh67slpSO
- ( ^ω^)「僕は最近聞いた、つーか言われたんだお。お前は主謀者《オリジナル》だって」
lw´‐ _‐ノv「…ブーン」
( ^ω^)「ん?」
lw´‐ _‐ノv「あなた、主謀者《オリジナル》なの?」
( ^ω^)「まぁ、うん…」
lw´‐ _‐ノv「……どこから説明したものやら」
いきなり思い詰めたように、考え始めるシュー。麦わら帽子のせいで、その表情はよくわからない。
( ^ω^)「………」
そこでシューはようやく顔を上げた。そして真剣な顔をして、こう呟いた。
「――――オリジナルがあるからアレンジがある。フェイクがあるからアレンジもある」
(;^ω^)「へ?」
lw´‐ _‐ノv「ねぇ、ブーン」
- 184 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/10/26(火) 22:16:45.81 ID:Vh67slpSO
- lw´‐ _‐ノv「あなた、うちのチームにこない?」
( ^ω^)「え?」
lw´‐ _‐ノv「あなたなら、ドクオさんも信用してくれると思う」
(;^ω^)「!? ちょ、ドクオ!!?」
lw´;‐ _‐ノv「え」
焦りを露に少女に掴みかかるブーン。
そのいきなりの行動に、シューも驚きの表情を見せる。
lw´‐ _‐ノv「ブーン、ドクオさんを知ってるの?」
(;^ω^)「ドクオって、あのドクオだお?身長低めの、幸薄そうな顔した高校生の!」
- 199 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/10/26(火) 22:21:50.57 ID:Vh67slpSO
- lw´‐ _‐ノv「あなた、ドクオさんとどういう………」
(;^ω^)「僕は、あいつの親友だお!!大親友!!ずっとこっちに来てから探してたんだお!!ドクオ、無事なのかお!?早く合わせてくれお!!」
それは、やっと掴んだ糸口を必死に手繰りよせるように。
ようやく、ようやく会える。あいつは今何をしているのだろうか。
ずっと心配だった親友が、こんなに近くにいたとは、と思考が止まる事はなかった。
対して、シューはというと
lw´‐ _‐ノv
lw´‐ _‐ノv「ドクオさんの、友達?」
(;^ω^)「…そうだお。あいつの、一番の親友だお」
- 206 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/10/26(火) 22:24:52.01 ID:Vh67slpSO
-
lw´‐ _‐ノv「嘘つけよ。」
その瞬間、ブーンの視界は流転する。
その原因として、足元にいたピクミンが飛び出し、いきなり自分の顎にヒットしたのだと気付くまでには時間がかかった。
- 209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 22:25:07.54 ID:6SoDohIS0 BE:3496155269-2BP(111)
- sssp://img.2ch.net/ico/anime_uwan02.gif
うぇええ!?
- 210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 22:25:14.02 ID:CtVP5xSb0
- 地雷踏んだー
- 212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 22:26:00.57 ID:XOSdAkHV0
- ドクオなにしてンだ
- 227 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/10/26(火) 22:30:18.08 ID:Vh67slpSO
- (;゚ω゚)「ぐはっ………!!」
ピクミンの一撃が予想外に痛かったというのが衝撃的だったが、それよりも目の前の少女の事だ。
lw´‐ _‐ノv「あなたは嘘つきだ」
lw´‐ _‐ノv「だってあの、あのドクオさんに」
lw´‐ _‐ノv「友達なんて、いるわけないじゃん」
当たり前のように、そう言ったのだ。
それは一見失礼とも取れる言葉だが、違った。
それはまるで、何か異質なものを相手取っているように。
ドクオと言う存在を考える時に、このシューはブーンの知らない『何か』があったのだ。
lw´‐ _‐ノv「アンタも、またあの連中?勘弁してよ」
lw´‐ _‐ノv「何回追い返しゃ気が済むのって」
- 240 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/10/26(火) 22:34:58.83 ID:Vh67slpSO
- lw´‐ _‐ノv「さ、いきなされ我が子たち。私達の畑を荒らす不届き者をこらしめちゃいなさい」
『ピクー!!』
(;^ω^)「おおおおおおおお!!?」
シューのその一声を合図に、その場にいたピクミンは一斉に襲いかかってきた。
(;゚ω゚)「がっ………!!」
突如、後頭部に鈍器か何かで叩かれたような衝撃が走る。
ピクミンに張り付かれ、その葉で攻撃をされている。
見た目に反して力は強い。当たり前かも知れない。
彼らは、その小柄な体にありながら自分の15〜20倍の大きさの相手を手玉にとる戦闘力を持っているのだ。
- 254 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/10/26(火) 22:39:22.64 ID:Vh67slpSO
- まず、勘違いしてはいけない。
ピクミンと聞いても、皆さんにその脅威性を伝えきる事は出来ないと思う。
実際、ブーン自身も考えが甘かったとここで反省する。「統率された大軍」が、まさかここまで怖いとは。
続いて、彼らは目的遂行の為に、「まったく躊躇がない」。
是が非でも主からの命令は遵守する。
人間には必ず生じる迷いがまったくないのだ。
その様は、まるで機械。いや、臨機応変に対応する知能などを含めれば機械よりよっぽど怖いのだ。
(; ω )「う゛っ!!」
そんなのが、100匹も200匹も集まってくる。
非常に、まずかった。
(; ω )(……やばい、お…意識が………)
3分とかからず、ブーンは戦闘不能に追いやられようとしていた。
- 274 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/10/26(火) 22:44:32.01 ID:Vh67slpSO
- 外側から見れば、ブーンの体は赤青黄でうめつくされた何かにしか見えない。
そのような袋叩きを受けて、ブーンが取った行動は
(;゚ω゚)「鬱陶しいおおおおおおおおお!!!」
自分から思いっきり、後ろに飛ぶ。
背面を強く地面に打ち付けるが、それにより背面のピクミンを全て潰す事が出来た。
lw´‐ _‐ノv「ぬ」
そして遥かに軽くなった体の前面についているピクミンを、ようやく叩き潰す。
しかし、ピクミンはまだまだいくらでもいた。
そう、こいつらの一番の怖さは繁殖力でもある。
半端でなく増殖効率が良すぎるのだ。ほぼ無限といってもいいくらいだ。
まだまだまだまだ、ピクミンは大量に沸き続ける。
- 287 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/10/26(火) 22:50:08.99 ID:Vh67slpSO
- (;゚ω゚)「ちっ……!!」
雨のように降り注ぐピクミンの中、シューに向かって叫ぶ。
(;゚ω゚)「なぁシュー!!!」
lw´‐ _‐ノv「?」
(;゚ω゚)「言っとくけどなぁ!僕は本当は紳士なんだお!!めったな事じゃ、女の子には手を上げないんだお!!」
lw´‐ _‐ノv「……」
(;゚ω゚)「今回だって、使う気はなかった!!」
( ゚ω゚)「だけど!!お前を越えなきゃドクオに会えないってんなら!!」
(#゚ω゚)「少しだけ紳士な僕はお休みだおおおおおお!!!」
降り注ぐピクミンの中、ブーンはあの言葉を叫ぶ。
「【気分次第《アンカーテイク》】!!」
- 289 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 22:50:24.11 ID:XOSdAkHV0
- 安価くるぞおおおおおおお
- 290 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 22:50:34.00 ID:lZghfzUZ0
- キターー
- 293 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 22:50:41.86 ID:tqhsnVBm0
- よっしゃあああああああ
- 294 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 22:50:45.20 ID:38qG+uv+0
- きたぁぁぁぁぁぁ!!!!
- 311 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/10/26(火) 22:53:18.91 ID:Vh67slpSO
- (;^ω^)「どーもみなさん!毎度おなじみ安価の時間だお!!」
(;^ω^)「その前に言っとく事がある!!多分、見た目的なインパクトは今までで一番ひくいだろうけど」
(;^ω^)「僕、今までで一番死にそう!!」
(;^ω^)「だからこんな状況を打破する、あなたの厨二妄想をお願いしますお!!指定アンカーは………」
>>320!!
- 317 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 22:53:38.02 ID:stAeWVMv0
- ダメージを受ける度に、自分が2人に分裂する能力
- 318 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 22:53:38.75 ID:lupiSXabP
- ピクミン食べて強くなる能力
- 319 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 22:53:38.91 ID:38qG+uv+0
- 自分の手からライター程度の火を出す能力
- 320 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 22:53:39.24 ID:6SoDohIS0 BE:1165384692-2BP(111)
- sssp://img.2ch.net/ico/anime_uwan02.gif
手の平からピクミンを無限に出現させる能力
- 321 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 22:53:39.47 ID:wA7ijs3k0
- 指から強力な糊を出す能力
- 322 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 22:53:40.07 ID:ARbiYb/i0
- 顎で旋毛もしくは項、左手で胸部、右手で臀部を触れた相手の能力および
それに依存した存在を消し去ることが出来る能力
- 373 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/10/26(火) 22:55:16.01 ID:Vh67slpSO
- 『能力が決定しました。』
>>320 手の平からピクミンを無限に出現させる能力
(;^ω^)「よっしゃ!!全面戦争だおおおおおおおおお!!!!」
- 397 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/10/26(火) 22:58:01.43 ID:Vh67slpSO
- lw´‐ _‐ノv「………!!!」
シューは顔にこそ出さないが、驚いてはいた。完全に、ピクミン達が囲んだはずだった。
しかし
( ^ω^)「ふぃー…!!あぶね……」
彼の手から、自分と同じ、ピクミンが大量に溢れてきたのだ。
戦場は、小さな戦いの嵐となった。
- 400 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 22:58:31.48 ID:CtVP5xSb0
- パーティーの始まりだな
- 402 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 22:58:45.73 ID:4eaw/aL90
- シューは有限、ブーンは無限
こりゃブーン有利かな?
- 403 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 22:59:14.81 ID:lZghfzUZ0
- 戦略的な戦いwktk
- 414 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/10/26(火) 23:02:22.10 ID:Vh67slpSO
-
( ^ω^)「………」
足元では、ピクミン達が相殺し合っている。
しかしその間も、ブーンの手からはピクミンが生み出され続ける。
( ^ω^)「……勝ったお、シュー」
lw´‐ _‐ノv「………」
( ^ω^)「有限と、無限。僕らの力には完全な上下関係があるお。」
lw´‐ _‐ノv「……」
シューは、何も言わない。
( ^ω^)「…口を開かないなら」
(#^ω^)「力づくだお!!!」
ブーンは、両手から生み出され続けるピクミンを一斉に投げつけた。
- 417 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 23:02:52.51 ID:XOSdAkHV0
- これはやられフラグ
- 418 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 23:03:51.17 ID:4eaw/aL90
- おいやめろブーン、それは死亡フラグだああああああああああ
- 420 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 23:04:05.16 ID:EMFNmaldO
- あーこれは脂肪フラグ
- 421 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 23:04:06.60 ID:ryUT1s3h0
- それでもシューなら・・・シューならきっとなんとかしてくれる
- 433 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/10/26(火) 23:07:25.22 ID:Vh67slpSO
- 形勢逆転、その言葉が浮かんだブーンだったが
突如として、ブーンの足元から新たなピクミンが大量に飛び出してきた。
(;^ω^)「なっ…」
とっさにこちらもピクミンをガードに押しやる。
しかし、今シューに向かい投げてしまったところであり、ガードするには明らかに数が足りない。
シューのピクミン達は、足を押しやり、ブーンのバランスを崩す。
(;゚ω゚)「やば……」
また、当然のように転がされる。
そして頭上から
数多の敵ピクミンが、降ってきた。
- 441 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/10/26(火) 23:13:14.71 ID:Vh67slpSO
- (; ω )「ぐああああああああああ!!!」
自身のピクミンを操り防御するブーンだが、それは瞬く間に潰されていく。
大量に降ってきたのは、紫ピクミン。
推定体重、2kgはあるだろうか。
そんなものが頭上から際限なく降り注ぐ。
防御する手だてはなかった。
lw´‐ _‐ノv「アンタ、なにいってんの?」
lw´‐ _‐ノv「ここ、私の畑だよ?」
lw´‐ _‐ノv「あなたは一つ間違えてる。確かに、有限と無限の差は埋められないけど」
lw´‐ _‐ノv「私はこういう時の為にピクミンを溜めに溜め続けていた」
lw´‐ _‐ノv「たぶん、あなたの今のピクミンを生み出すスピードじゃ、1時間は放出されても数は負けてないと思うよ」
(; ω )「………」
- 461 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/10/26(火) 23:19:11.72 ID:Vh67slpSO
- lw´‐ _‐ノv「この戦いはそもそも、ピクミンの数勝負じゃない」
シューは、やっと椅子から立ち上がり、こちらに向かってくる。
lw´‐ _‐ノv「『どれだけピクミンを使いこなすか』。それだけ」
(; ω )「……!!」
ブーンの視界の半分が、赤いカーテンに覆われる。
頭から血が流れて、目に入ってしまっているのだ。
lw´‐ _‐ノv「あとこれはあなたも知ってると思うけど」
lw´‐ _‐ノv「この紫ピクミン、重いから。例えば」
lw´‐ _‐ノv「倒れ込んでるあなたに全力で叩きつければ、私の力でも致命傷になると思うよ」
(; ω )「な……!!」
lw´‐ _‐ノv「とどめくらい自分の手でさしてあげるよ、紳士さん」
シューは紫ピクミンを片手に笑いながら、こちらへゆっくりと歩いてきた。
- 476 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/10/26(火) 23:22:53.52 ID:Vh67slpSO
-
lw´‐ _‐ノv「ばいばい、紳士さ――――」
――――そこでシューの声は止まる。
無理もない。
シューの目の前は、いきなり暗くなったのだから。
- 481 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 23:23:22.43 ID:tqhsnVBm0
- おっとぉ!?
- 483 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 23:23:30.64 ID:aLPFrR/P0
- 惑星ピクミンかっ!?
- 489 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 23:24:44.77 ID:PugLGrkf0
- >>483
コーラ再び
- 490 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 23:25:04.83 ID:P6NatNE7O
- >>483
もう惑星を手のひらから出す能力でいいよwww
- 492 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 23:26:28.16 ID:tqhsnVBm0
- >>483
そこに気づくとはwwwww
- 495 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/10/26(火) 23:28:21.22 ID:Vh67slpSO
-
lw´;‐ _‐ノv「え!?」
シューは困惑したが、自分が何をされたかという事にはすぐに気がつけた。
lw´;‐ _‐ノv「くっ…やば…!」
lw´;‐ _‐ノv「落とし穴!!!」
簡単な事だった。シューは、ブーンのピクミンによって作られた落とし穴にはまっただけの事。それだけだった。
( ^ω^)「『どれだけピクミンをうまく使いこなすか』(キリッ)」
( ^ω^)「だっておwwww出し抜こうなんざ100年早いわwwww」
lw´;‐ _‐ノv「く―――――!!」
シューが這い上がろうとしたその時にはもう遅い。
ブーンのピクミンは、既にシューの回りの土を踏み固める作業に入っていた。
- 498 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 23:28:59.03 ID:ARbiYb/i0
- ブーン周到すぎる
- 499 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 23:29:00.64 ID:CtVP5xSb0
- 小賢しいwwwww
- 500 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 23:29:12.25 ID:UhW3IoFG0
- 生き埋めかよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
- 501 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 23:29:26.04 ID:6SoDohIS0 BE:906411427-2BP(111)
- sssp://img.2ch.net/ico/anime_uwan02.gif
ブーンうぜぇwww
- 503 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 23:29:51.86 ID:PugLGrkf0
- 生き埋めwwやめろww
- 521 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 23:32:55.99 ID:4eaw/aL90
- ____
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/ ⌒(__人__)⌒ \
| |r┬-| | 「『どれだけピクミンをうまく使いこなすか』(キリッ)」
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ノ \
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ヽ -一''''''"~~``'ー--、 -一'''''''ー-、.
ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒))
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ミ ミ ミ o゚((●)) ((●))゚o ミ ミ ミ
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| / / / |r┬-| | (⌒)/ / / // 「だっておwwww出し抜こうなんざ100年早いわwwww」
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ヽ / `ー'´ ヽ / / バ
| | l||l 从人 l||l l||l 从人 l||l バ ン
ヽ -一''''''"~~``'ー--、 -一'''''''ー-、 ン
ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒))
- 518 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/10/26(火) 23:32:29.55 ID:Vh67slpSO
- ( ^ω^)「お前の紫ピクミンに潰されかけてた時には既に、僕は左手をずっと地面につけて、ピクミンを地中に向けて大量に送ってたんだお。おかげで死ぬかと思ったけどね」
lw´;‐ _‐ノv「ぐっ――――!!」
動けない。もがいてどうこうなるレベルじゃなかった。
自分のピクミンがなんとか自分を掘り起こそうと頑張るが、戦闘と作業を両立は出来ない。
後ろからブーンのピクミンに襲撃され、死んでいく。
( ^ω^)「形勢逆転、だお」
- 531 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/10/26(火) 23:37:39.90 ID:Vh67slpSO
- ( ^ω^)「さて、と。どうしてくれようか」
lw´;‐ _‐ノv「……」
今のシューはほぼ生き埋めに近かった。かろうじて顔だけが地上と面している状態である。
( ^ω^)「とりあえず、僕は君を乗り越えてもドクオに会いにいくお」
( ^ω^)「おとなしくするならこれ以上はしない。だから、居場所を言ってくれお」
( ^ω^)「それだけ」
(;゚ω゚)「で……っ…!!!」
いきなりブーンの視界が、ぐらつく。
背後を見た。シューのピクミンが、ピクミンを投げている。
自分の後頭部に、既に何匹か張り付いている。
- 554 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/10/26(火) 23:41:47.30 ID:Vh67slpSO
- lw´#‐ _‐ノv「誰が負けるかハゲがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
シューが激昂する。そして、シューの体が掘り起こされ始める。
(;゚ω゚)「うっ……!!」
自分に張り付くピクミンを払い、シューがやった事を理解した。
自分と、ほぼ同じだ。
地中で手からピクミンを生み出し、地面を掘り進んで背後に回らせる。
そして中から掘り起こす。
これを埋められた咄嗟に思いついたのだから、シューの力量が伺えるというものだ。
- 568 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/10/26(火) 23:46:53.21 ID:Vh67slpSO
- lw´#‐ _‐ノv「ぬぅぅぅぅぅぅぅああああああ!!!」
ピクミンがシューの体を着々と掘り起こす。
lw´#‐ _‐ノv「よし!もういい!半分はブーンに行け!!」
『ピクー!!!』
ようやく土に汚れた肩が見え始め作業が楽になったので半分をブーンへの反撃に移す。
(;^ω^)「おおおおお!!!」
それを手から生み出し相殺させる。
しかし、その間にもシューは片腕が地面から抜けていたのだった。
lw´#‐ _‐ノv「よっしゃ!覚悟しろブー……」
lw´;‐ _‐ノv「!?」
そこで異変に気付く。
地上に、上がれない。
まるで足に、何かがしがみついているかのように。
- 584 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/10/26(火) 23:50:16.40 ID:Vh67slpSO
- lw´;‐ _‐ノv「くっそ……!!」
考える事は一緒のようだ。ピクミンを地下に潜らせ、自分を引き留めている。
(;^ω^)「うらあああああ!!負けるかよハゲ!!!」
lw´#‐ _‐ノv「はげてねーよハゲ!!」
(#^ω^)「うっせハゲ!!ばーか!!」
ピクミンはせわしなく動き、互いの動きを妨げ続けた。
- 557 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 23:42:57.68 ID:EMFNmaldO
- ブーンハゲ説浮上
- 558 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 23:43:05.38 ID:9oGqDlZbO
- いい戦いだ
- 559 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 23:43:46.87 ID:XOSdAkHV0
- ハゲは言っちゃだめだろ……
- 586 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 23:51:14.23 ID:tqhsnVBm0
- 口げんかの内容が幼稚すぎるwww
- 592 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 23:53:14.21 ID:9oGqDlZbO
- 小学生レベルのブーンwwww
- 563 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 23:44:41.57 ID:rrvzAJnJ0
- ゴンさんヘアーは抜かれたんだな……
- 591 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/10/26(火) 23:53:07.48 ID:Vh67slpSO
- lw´;‐ _‐ノv「負けるかよ!!ピクミンの扱いにて、私の右に出るやつなんかいないんだ!!」
(;^ω^)「僕に拮抗してんじゃねーかお!!」
互いが互いを蝕み続ける、千日手。
しかし、シューの叫びがそれを大きく変える事になる。
lw´#‐ _‐ノv「お前に!!わかるのかよ!!」
(;^ω^)「何がだお!!」
- 607 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/10/26(火) 23:57:36.43 ID:Vh67slpSO
- lw´#‐ _‐ノv「ピクミンは私の友達だ!!お前にはわからないよ絶対!!」
lw´#‐ _‐ノv「自分に文句を言わずついてくるピクミンが、どれだけ感動的だったか!!」
lw´#‐ _‐ノv「リアルに友達がいないから!!飽きる事なくピクミン1、2をやって!!」
lw´#‐ _‐ノv「もしリアルにピクミンがいた時の事を真剣に一晩中考えたり!!」
lw´#‐ _‐ノv「相手がいないバトルモードを、自分でコントローラー2つ使って遊んだり!!」
lw´#‐ _‐ノv「最終的に気づいたら地面にうめられてないかなぁとか考えてた私の気持ちが」
lw´#‐ _‐ノv「お前にわかるもんかよォォォォォォォォ!!!」
(;^ω^)
- 608 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 23:58:03.80 ID:XOSdAkHV0
- 俺が居る泣いた
- 611 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 23:58:33.69 ID:tqhsnVBm0
- 何だろう・・・この切ない気持ちは
- 613 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 23:58:36.43 ID:p5Q4muIp0
- 泣いた
- 614 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 23:58:41.24 ID:K7p5hYypO
- 割りと普通だったwwwwwwwww
- 616 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 23:58:49.89 ID:EMFNmaldO
- シュール可愛すぎる
- 619 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/26(火) 23:59:06.76 ID:IF73haIuO
- シューぼっちかよwwwwwww
- 624 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 00:00:03.55 ID:9wj7fWKP0
- 一人バトルモードとか俺じゃん
- 626 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/10/27(水) 00:01:17.55 ID:g/hXxgbLO
-
(;^ω^)「………」
lw´#‐ _‐ノv「はぁーっ!はぁーっ!……」
互いのピクミンの動きが、止まった。
その静寂の中に、ブーンが言葉を紡いだ。
――――――「僕も、同じだお。」
- 628 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 00:02:04.85 ID:kxtDvygM0
- おいこら親友いんだろテメェ
- 630 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 00:02:26.72 ID:5p3NKRYR0
- ドクオwww
- 631 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 00:02:28.24 ID:ULoFeJeS0
- おい
- 633 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 00:02:50.12 ID:icqQ7kUlO
- 2コンって1コンが壊れた時に使うんだろwww
- 634 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 00:02:56.82 ID:DnBZsGhOO
- バトルモード?なにこれなにこれ…うはwwwwwwwwwwwwピクミンでバトルwwwwwwwwwおっ爆弾あるじゃん・・・全部吹っ飛んだwwwwww快感wwwwwwwうおなんかでけぇの落ちてきたwwwwwwwwだれかいっしょにやろうずwwwwww
やろうず・・・
- 644 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/10/27(水) 00:05:56.32 ID:g/hXxgbLO
-
( ^ω^)「ドクオ!遊びにいくお!」
('A`)「あ、ごめん。今日なんか用事あった気がするから嫌だ」
( ^ω^)「ツン!遊びにいくお!」
ξ゚听)ξ「あんたがそう言った時はめろんぶっくすにしかいかないんだから私を呼ばないで。もうそろそろ殺しちゃうかもしれないから」
( ^ω^)
――――――
( ^ω^)「みんな!探検いくお!」
『ピクー!』
みんな、ついてきてくれた。
はじめて、一人でもゲームが楽しかった。
- 655 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/10/27(水) 00:09:31.76 ID:g/hXxgbLO
-
一人でも、楽しかった、けど。
それはなんか、違った。
ピクミンは誰一人、自分の意見を言ってくれなかった。
友達でも、なんでもなかった。
友達100人出来るかな、なんて。
100匹のピクミンを連れて、できたおー!!なんて叫んで
涙が出た事もあった。
- 656 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 00:10:15.19 ID:/i+06D2M0
- 昔はそれ程の仲ではなかったのか・・・意外だ
- 657 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 00:10:15.82 ID:A2FSVisiO
- なんでぼっちなのにそんなに優しくあれるんだよブーン……
- 658 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 00:10:21.86 ID:p2JV+nma0
- 切ねぇ・・・
- 659 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 00:10:33.30 ID:OJYfVC9b0
- やめろ
- 661 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 00:10:51.71 ID:WAUFaSRGO
- >>655
おいやめろ
やめろてください
- 663 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 00:11:50.45 ID:gJ52mrU6O
- やめて、やめてよ
その精神攻撃!!!!
- 664 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/10/27(水) 00:12:27.12 ID:g/hXxgbLO
-
でも、それでも。
('A`)「なぁ、ブーン。遊びに行くか?」
ξ゚听)ξ「あ、私も暇だし、行ってあげない事もないわよ?」
――――――
自分をわかってくれる人はいた。
なぁ、シュー。
君もそのはずなんだ。
その余ったからって足で無理矢理操作してる2コンを
握ってくれる人が、いるはずなんだ。
- 680 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/10/27(水) 00:16:26.79 ID:g/hXxgbLO
-
それでももし、裏切られて
打ちのめされた時は。
その時は。
( ^ω^)「その時は、僕が2コンを握ってあげるお」
lw´; _;ノv「あああああああああああああああああ!!!!」
掘り起こされたシューは、ブーンに抱きついて行った。
ピクミンは、もうそれ以上動かなかった。
lw´; _;ノv「寂しかった…寂しかったよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
麦わら少女は、その畑全てに響くような声で、泣いた。
- 681 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 00:16:44.78 ID:yeH5A7cx0
- 決め台詞ワロタ
- 682 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 00:17:38.22 ID:HB4x6j3JO
- イケメンだな…
- 683 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 00:17:41.75 ID:icqQ7kUlO
- 通報した
- 686 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 00:17:48.44 ID:2MmHJDUL0
- なんか知らんがクソワロタ
- 687 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 00:17:52.11 ID:Khy9ZrXW0
- 何口説いてんだよwww
- 688 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/10/27(水) 00:17:53.02 ID:g/hXxgbLO
-
――――――かけがえのない友を一人手に入れて
この戦いは、幕を閉じた。――――――
- 689 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 00:17:58.15 ID:48T/j1P8O
- なんだこの展開wwwww
- 692 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 00:18:51.81 ID:1oddM5LO0 BE:3172436977-2BP(111)
- sssp://img.2ch.net/ico/anime_uwan02.gif
奇麗にまとめんなwwwwwwww
```````````
- 694 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 00:19:05.97 ID:lx7fNC/v0
- 畜生うらやましすぎる
友達や妹と対戦したことはあったけど実力差がありすぎていつも圧勝でつまらなかった
- 695 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 00:19:10.65 ID:ULoFeJeS0
- なんだこりゃwwwww
ついにドクオに会うのか・・・
- 696 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 00:19:13.93 ID:WRCbIVx40
- やったねブンちゃんなかまがふえるよ!
- 697 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 00:19:17.21 ID:DnBZsGhOO
- なんだろうwwwwwwなぜか吹いてしまうwwwwwwwww
- 705 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/10/27(水) 00:21:12.45 ID:g/hXxgbLO
- ――――――大通り
ドクオの仲間と呼ぶ存在に、でぃという女の子がいる。
彼女は散歩が大好きで、今もその最中だ。
(#゚;;-゚)「はぁ……」
でぃは一人ため息をついた。自分の力について、である。
(#゚;;-゚)「なんでこんな変な能力なんだろうなぁ…」
与えられたのは、お世辞にも強いとは言えない能力だった。いや、便利ではあるのだが、こんなバケモノだらけの世界じゃ利便性など見劣りするだけ、そう思っていたところだった。
(#゚;;-゚)「ん?」
曲がり角を曲がった先は、惨劇だった。
- 714 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/10/27(水) 00:24:12.11 ID:g/hXxgbLO
- ビルの並びが、軒並み粉々になっている。
瓦礫が散乱し、その姿はまさに大災害後と呼ぶにふさわしかった
(#゚;;-゚)「うわぁ、誰がこんな―――」
すると、意外な事にその犯人と思われる人物はすぐ見つかった。
その破壊活動を、現在進行形で続ける女の子がいたのだ。
しかし、これがまたひどい。
誰かから精神系の攻撃でもうけたのだろうか?
完全に、発狂している。
おそらくその目には何も写っていないだろう。
- 724 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/10/27(水) 00:26:33.51 ID:g/hXxgbLO
- ただただ、暴れる。
その純粋な暴力は、その場の瓦礫達をさらなる瓦礫に変える。
(#゚;;-゚)「あららぁ」
(#゚;;-゚)「どうしよ、この子」
んー、と考えてから、でぃは結論する。
(#゚;;-゚)(まぁこの際だし、連れて帰ろうか。私の能力、【幻視】……別に視界ジャックだけで十分と思ってたけど、『こっち』を使える機会が来るとはね)
(#゚;;-゚)「この『感応視』ってやつを」
清算される時が、近かった。
第五話、終わり
- 725 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 00:26:34.04 ID:ULoFeJeS0
- つー・・・
- 726 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 00:27:01.28 ID:WRCbIVx40
- オゥフ
- 730 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/10/27(水) 00:27:47.68 ID:g/hXxgbLO
- 以上です。
異常に長くなってごめんなさいorz
支援等ありがとうございました
- 738 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 00:28:35.66 ID:JKNSOq0X0
- 乙、ところで作者よ、マテパやブギーポップは知らないのか?
- 755 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/10/27(水) 00:33:58.71 ID:g/hXxgbLO
- >>738
チート能力満載だという事しかわからないですすいませんorz
ウィキとか見ただけで能力出しちゃうと原作好きな人が気分を悪くするだろうから、なんとかしたいとは思うんですが……
- 764 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 00:37:28.74 ID:u7jqFi4zO
- 幻視はジャンプのサイレンで視界ジャックはゲームのサイレン?
- 770 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/10/27(水) 00:40:24.62 ID:g/hXxgbLO
- >>764
視界ジャックの正式名称が幻視です。
- 742 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 00:29:18.00 ID:Q7ExtfQT0
- 乙
鬼才あらわる
- 743 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 00:29:22.53 ID:DIFEYaSr0
- これは次も期待ww
乙!
- 744 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/27(水) 00:29:24.55 ID:e4u0vkSEO
- 乙!今回は面白かった
SIRENとは予想外だ
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