( ^ω^)AKB47のようです
- 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 19:54:17.79 ID:f5Cr4i3AO
- >>1ありがとうございます
2話を投下するからちょっと待っててください
1話を知らない方は待ってる間に題名でググったりして1話を見て下さったら嬉しいです
ただしイケメンとモテる方のみ閲覧可能ですのでご注意下さい
※AKB48さんとはなんの関係もございません
- 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:02:45.58 ID:f5Cr4i3AO
- よし、準備おk
始めようかね
( ^ω^)AKB47のようです
第2話。
- 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:04:44.25 ID:f5Cr4i3AO
-
イケメンという生物をご存知だろうか。
あなた方も噂程度でなら聞いた事があるのではなかろうか?
世俗に流れる様説はこうだ。
「『リア充』の上等種であり、限られた人間しかなれない」
「べらぼうにモテる、サキュバスの如し超人類」
「あらゆる女性を一瞥するだけで魅了する」
「どんなキモい事を言っても何をしてもだいたいはプラスになる絶対的な存在」
「一流のイケメンは、女と目が会っただけで潮を吹かせる事が出来る」
「チーズバーガーを顔面にぶつけると死ぬ」
etc……
- 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:06:23.40 ID:f5Cr4i3AO
-
――――――しかし人々は、その噂話をこう締め括る。
「……まぁ、こんなの都市伝説だけどね」、と。
しかし、違う。
違うのだ。
『イケメン』は、実際に存在するのだ。
( ^ω^)AKB47のようです
- 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:11:00.59 ID:f5Cr4i3AO
- 始まりには、一人のイケメンがいた。
そのイケメンは全てを手に入れた。
生まれながらに出産に立ち会った看護婦が母を押し退けて抱き抱えたくなるほどのイケメンだった彼は
幼稚園で保母さんを一人のメスに成り下がらせ
小学生で家庭科の女教師に自分の成績を無理矢理「たいへんよくできました」に。
中学生の頃、バレンタインデーに自分の机がその上に置かれたチョコの山のせいでひしゃげるという事件を経験する。
高校生からはもはや、こちらの語る気が滅入るようなモテ話ばかり……。
そして彼は、ある日
自分の目に不思議な物が映る事に気付く。
- 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:14:06.27 ID:f5Cr4i3AO
- 「……なんじゃ、これは……?」
彼の目に映った者。
それは、数字。
「今見ている人物がどれほどモテるやつか」という事が、数値化して現れたのだ。
何故?
至極簡単だ。
彼が、モテる事の境地に辿りついたからだ。
武道の達人と呼ばれる境地に至った人物は、相手を一目見るのみでその力量を推し量ると言う。
それと同義。
モテすぎる彼は、同属であり同族の存在の力を推し量る事が出来るようになった。
- 33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:18:22.71 ID:f5Cr4i3AO
- そんな彼はある日こう考えた。
「――――――もし、この力を使って最ッッ高にモテるやつばかりを集めてデビューなんかさせてみたら……なかなか面白い事になるんじゃないか?」
やる価値は、大いにあった。
/ ,' 3「暇つぶしには最高じゃな」
――――――そして彼は、時代を作る。
- 36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:22:20.66 ID:f5Cr4i3AO
- ――――――AKBモテ合戦が始まってまもなく。
VIP都内のあるデパートにて、それは起きた。
女1「ねぇ、あれAKB47のビロードくんじゃない……?」
女2「嘘言わないでよ、そんな簡単に国民的アイドルがいてたまアヒィィ可愛いィィィィィ!!?なにあの可愛い生物!!」
女1「ほら、ね?あんな可愛い生物ビロード君以外にはいないでしょ?」
( ><)(……良し。これでこのデパート7F……全ての階に回ったんです……)
注目も集まっているし、少なからず自分を尾行する女も出てきている。
とにかく、密かな注目を集める事は出来た。
さて、始めようか。
- 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:26:02.94 ID:f5Cr4i3AO
- (;><)「……あ、あああああ!!」
「!?」
('、`*;川「お客様、どうされましカワイヒィ――――――!!?え、可愛い!!……じゃなくて、どうされましたか!?」
慌てて駆け寄ってきた。
この女店員。馬鹿そうだが、なかなか都合がいいじゃないか。
よし、お前に任せたぜ。
(;><)「……さいふ、おとしちゃったんです。ここにきた時はあったのに…」
('、`*;川「!!」
( ><)
僕のモテ方では、あの『王者』内藤さんのような事は出来ないだろう
だけど、
僕には内藤さんにはない、強みがある
お見せしよう。
これを。
- 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:27:31.60 ID:f5Cr4i3AO
- ( 。><)「う、うわぁあああああん」
「ひっく…ひっく…だい、じなもの、いっぱい、入ってたのにぃ゛……おしまいなんですぅ……」
「!?」
これぞ僕……ビロードだけに許された秘技
【泣き堕とし《レイニーデビル》】。
- 46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:30:17.85 ID:f5Cr4i3AO
- ('、`*川(……泣い、てる…)
('、`*川(…こんなに可愛い生物が、こんなに可愛く涙を流してる………!!!!!)
('、`*川(……駄目よ。私。店員。ちゃんと。お客様。対応。しないと。あ。でも。あ。だめだ。やばい。やばい。やば……)
∵:・(∵∵∵∵∵**川「キャワイイイイイイイメナァァァァァアアアアアアン!!」
モブ女1「オバヒィィィィィィィィィィィィ!!!」
モブ女2「ノッキャホニョォォォォォォォォォ!!!」
( 。><)
おっと、涙の余波で他数人の女の子も狂わせてしまったか。
まぁご覧あれ。これぞ僕の力。
AKBの中に数あるイケメンの中にも、涙まで武器と化せるのは僕のみだ。
……でもまぁこの技はコントロールが難しく、今もこの女店員だけを狂わせるつもりだったんだけどね。
ごめんなさいなんです。
- 51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:34:08.84 ID:f5Cr4i3AO
- ( ><)(どんな高飛車な女でも。どんなに男嫌いな女でも。
年上の女ならば必ず僕は心を掌握して見せる。)
何故ならば、どんな女にも必ずあるからだ。
『母性本能』という、抗いようのない弱点が。
僕はそれを、くすぐる。
……否、くすぐるどころの話ではない。
『母性本能』を、【なぶり壊す。】
ミンチになるまで、徹底的にな。
- 59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:37:29.68 ID:f5Cr4i3AO
- ( ><)(計画通り。後は……)
(∵∵∵∵∵**川「ピンポンパンポーーン!!!!お客様!!この店内でめちゃくちゃめちゃくちゃめちゃくちゃめちゃくちゃめちゃくちゃめちゃくちゃ可愛い子が財布落としちゃいましたんで命に変えても探せ!!!!!探しやがれエエエエエ絵゛!!!」
女客一同「サーイエッサァァァァァァァァァアアアアアアア゛!!!!」
( ><)(ふふ、上手くいったんです)
財布は、本屋の月刊雑誌コーナーに置いてきた。
『ビロードくんこんな年にもなってコロコロコミック呼んでる……可愛いいいい!!』なんて言って失神させてしまうかも知れないが、仕方ない。
どのみち見つけてくれた女の子には、最高の破壊力を込めた『ありがとうなんです!』で病院送りにするつもりだ。
まぁ、ここまで来ればこのデパート内を掌握したも同然。
- 65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:39:44.66 ID:f5Cr4i3AO
-
( ><)(この力を上手く使えば、AKBの中でも頂点に上り詰める事は不可能ではない。必ず、センターを取ってやる……)
(∵∵∵∵∵**川「キャッホイショタサイコー!!!」
――――――僕は年上虐殺魔。
『魅惑の小動物』と言われた、ビロードなんです。
- 71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:45:34.38 ID:f5Cr4i3AO
- 「やれやれ。そんな事で調子に乗ってるんじゃ、君もまだまだだよビロードくん」
( ><)
( ><)「……なに?」
誰だ?今の声は……
(∵∵∵∵∵**川「ショタキャワイイイイイイイヒャッヒュウウウウウウイ!!!」
「ねぇ、あの…その、お姉さん」
(∵∵∵∵∵**川「は?」
(´・ω・`)「あの、僕も…財布、落として。その…あ、いえ……あの」
(´・ω・`)「……すいません、なんでもないです」ショボーン
(∵∵∵∵∵**川
(^∵^^∵^^。。。∵∵**川「キォヲンヌッパァアアアアアアアアア!!!」
(;><)「なッ――――――!!!」
アイツは、ショボン――――――!!
- 77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:50:40.14 ID:f5Cr4i3AO
- (´・ω・`)「女の子だけに集中しすぎだ。結果、僕の介入を許してしまった」
(;><)「――――――!!」
迂闊だったと言う他ない。
自分が一番注意するべきは、こいつだったのではなかろうか。
なんたってこいつは、ショボン。
『草食系男子』を極めに極めた男。
その二つ名こそ。
(;><)「『草食系兵士』……さすがなんです」
(´・ω・`)「おやおや、年上虐殺魔様から誉められるとはね」
僕の能動的可愛さとは相反する、受動的可愛さを持つ者。
天敵、なのだ。
- 87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:56:39.92 ID:f5Cr4i3AO
- 矛盾という話がある。
最強の矛と最強の盾。
これがぶつかればどうなるのか、という話だ。
攻めの可愛さを持つ僕と
受けの可愛さを持つショボン。
これはまさしく、矛盾と言えるかも知れない。
しかし、素のままでぶつかるのなら、僕は窮地に追いやられる。
なぜなら、こいつは盾なんて代物じゃない。
僕の矛をも吸収し、糧としてしまう異形の化物だ。
僕の可愛さが作った混乱を利用し
自分の『ひかえめな自己主張』を最大限に発揮しやがった。
(;><)(……まずい)
このままでは、この男に呑まれてしまう――――――
- 97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:02:17.81 ID:f5Cr4i3AO
- (^∵^^∵^^。。。∵∵**川「モヒャイ!!可愛い!!モヒャイヒャイイイン!!」
だが。
( ><)「このまま引き下がる、僕じゃない――――――!!」
(´・ω・`)「ん?」
これが見れるなんて、お前も幸せ者だよ、ショボン。
( ><)「見せてやる――――――」
( 。><)「うわああああん。お姉さんが、僕にかまってくれないんですぅ……」
(´・ω・`)「!!」
(^∵^^∵^^。。。∵∵**川
(^∵^^∵^^。。。∵∵**川
(【自主規制】**川「モンパッパァアアアアアアンンアッ!!ンアッ!!ンアッ!!アアアアアアン!!」
(;´・ω・`)「ほぅ……やるね」
【泣き堕とし《レイニーデビル》】
――――――『構ってちゃんの狂気《ハートフルバージョン》』。
- 107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:06:58.04 ID:f5Cr4i3AO
- 人は、自分が『他人から求められてる』と感じた時。
えも言われぬような精神的充足感を感じる。
例えば、ファービー。
あんな糞気持ち悪い化物鳥でも、『なでなでして……』と言ってきたらなんか可愛く感じる。
それがもし可愛いおにゃのこであって見ろ。
世の男どもは崩壊し、部屋の窓を突き破り飛んでいくだろう。
僕はそれを――――――能動的に使用できる。
(;><)「ハァ……ハァッ……!!」
ただし、かなりの体力を使用するけどね。
- 111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:11:35.71 ID:f5Cr4i3AO
- (´・ω・`)「やはり君も、AKBの熾烈なモテ競争を生き抜いただけの事はあるね」
(;><)「へへ……ショボンさんが言うと、皮肉にしか聞こえないんです……」
(´・ω・`)「だが負けないよ。年上にしか出せない可愛さ。君に見せつけてやろうか」
(;><)「望むところなんです――――――!!」
(【自主規制ェイヤッホホーォウ!!!!】**川「」
二人は、激しい可愛さの炎に包まれる。
このデパートは、その二人の可愛さに呑まれ炎上し始めた――――――!!
- 118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:17:29.94 ID:f5Cr4i3AO
- ――――――とある商店街。
( ・∀・)「……あらら、ビロードとショボンのやつ……ツイッターが大変な事になってるな。mixiもか……やっぱ、町中でモテ力を解放したら大変な事になるな」
( ・∀・)「……それは俺も同じか」
JK「キャーモララーさん写メ撮ってー!!」
幼女「かっこいー!!」
おばあちゃん「イケメンだねぇ……ワタシもあと70年若けりゃあ……」
老若男女ならぬ、老若女女がそこには集まっていた。
やれやれ。俺はまだ何もやってないっつーのにこのザマだ。
歩きにくくて仕方ねぇや。
まぁこれが、俺の強みでもある。
- 123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:22:21.70 ID:f5Cr4i3AO
- ( ・∀・)
これは俺自身も笑った話なのだが
『AKB47でかっこいいと思う人』というアンケートが取られた事があった。
結果は当たり前だが、ぶっちぎりブーンが1位。
大差の2位は俺だった。
しかし、ここからが面白い所。
なら、『ブーンを一番支持している年齢層は?』と聞かれると
用意された円グラフのほとんどが20代だったのだ。
俺は………違う。
円グラフが、綺麗に別れた。
10代も。20代も。30代も。40代も。その上もその上にも。
俺は……全ての女性から平等に支持されていたのだ。
- 127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:26:16.92 ID:f5Cr4i3AO
- 例えるなら、中学料理。
例えるなら、カレー。
全ての人から受け入れられる。
万人受けのイケメンなのだ、俺は。
そしてついた二つ名が、『スタンダードイケメン』。
そして、それがこのモテ合戦には最大の強みとして働く。
( ・∀・)(誰からも好かれるという事は、逃がす獲物がいねぇって事だ)
例えばここにいるのがビロードだったら?
アイツの魅力は、基本的に年上に抜群だ。
しかし、幼女にはそんなに効き目がないだろう。
俺なら、そんな取りこぼしがない。
- 131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:29:45.56 ID:f5Cr4i3AO
- ( ・∀・)(そして、ブーンにも勝てる……)
荒巻社長は『モテろ』と言った。
その選別法なら、人を集めまくれる自分は最強。
ブーンすら、越えられない。
荒巻社長に、見返してやろう。
( ・∀・)「最強は俺だってな……」
女ども「キャー!!!モララーさんが遠い目で独り言呟いてるぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」
- 133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:30:46.70 ID:f5Cr4i3AO
-
( ^ω^)「誰が最強だって?」
( ・∀・)「」
え?
- 138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:36:01.73 ID:f5Cr4i3AO
-
( ・∀・)
( ^ω^)「こんにちわ、モララーさん」
( ・∀・)
(;・∀・)
嫌な汗がぶわりと吹き出る。
余りのオーラに、2歩ほど後退りをしてしまう。
女1「エッ!!ブーンくん!?」
女2「嘘!?ブーンくんだわああああああああ!!!」
女3「マオバァアアアアアア!!!!」
現れて、10秒。
その魅力で早くも女を気絶させにかかっているその男。
誰もが認めざるをえない、その男。
(;・∀・)(三次元世界の限界値……『王者』とまで呼ばれた――――――)
( ^ω^)「ブーンですみなさん。こんにちわ」
女「ホッヒィィィィィィィィィィィィィィ!!!」
挨拶だけで、この威力。
- 145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:41:24.86 ID:f5Cr4i3AO
- (;・∀・)「な、なんのようだよ……こんな町中で」
( ^ω^)「いやぁ、たまたま通っただけですよ。奇遇だなぁ」
女「モララーくんとブーンくんってかなり仲よさそう!!やばい!!このツーショットヤバァアアアアアアアアヒィヒヒィ!!」
( ^ω^)「そうなんです。めちゃくちゃ仲いいですよ☆」
がし、と。
自分の肩にブーンの手が回される。
モララーには、それが斬頭台のギロチンに思えて仕方なかった。
(;・∀・)「……」
女1「ギャアアアアアア肩組んでる!!二人で肩組んでるゥウウウウウウ!!!」
女2「いいの!?私死ななくていいの!?私同じ世界に存在してていいのオオオオオオ!!!?」
( ω )「まぁホントは、あんたが一番嫌いだから真っ先に潰しにきたわけだけどね」
(;・∀・)
耳元に伝わる小声が、純粋に怖かった。
- 155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:47:00.25 ID:f5Cr4i3AO
- (;・∀・)「……」
だが……負けない。
(;・∀・)「へっ。お前も偉くなったもんだな、ブーンよ……そんなに俺に御執心とはね」
( ^ω^)「強がりは見苦しいお。まぁ、僕のこの魅力を目の当たりにしてその軽口が出るならまだ良い方だけどね」
( ・∀・)「でもな。ブーン」
( ^ω^)「お?」
( ・∀・)「お前の魅力は、ただのでかい一発なんだ」
( ^ω^)
( ・∀・)「ライフル……いや、黄金銃ってとこかな?」
( ・∀・)「でも俺は………違う。選り好みされない俺は………言わばショットガンだ」
( ・∀・)「そこでブーン、問題だ。」
「一発で多くの人間を殺せるのは、どっちでしょうか?」
( ^ω^)「……」
- 156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:50:59.85 ID:f5Cr4i3AO
- (;・∀・)「わかるか?ブーン」
(;・∀・)「お前がどれだけモテようが、俺には勝てないんだよ」
(;・∀・)「実際見てみろ。例えば、あの端っこのおばあちゃん」
おばあちゃん「ああ…金つば買って帰らないとね…それと入れ歯の替えも……」
( ^ω^)
(;・∀・)「俺にはなびくおばあちゃんも、お前にゃなびかない」
( ^ω^)「……ふぅん」
( ^ω^)「あがいたね、モララーさん」
( ・∀・)
――――――さぁ、どう出るブーン。
- 160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:55:02.48 ID:f5Cr4i3AO
-
( ^ω^)「面白い見解だお。モララーさんがショットガン……ね」
( ^ω^)「で」
( ^ω^)「だから何?」
(;・∀・)「――――――!?」
王者が、動く。
( ^ω^)
おばあちゃんに向かって。
(;・∀・)
そして。
( ^ω^)「なぁおばあちゃん」
( ^ω^)「介護してやろうか」
おばあちゃん「……?」
( ^ω^)「この俺が、介護、してやろうか」
(;・∀・)
――――――地鳴りがした、気がした。
- 163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:58:06.64 ID:f5Cr4i3AO
- ( ^ω^)
おばあちゃん「オビバッフォオオオオオオオオ!!」
おばあちゃんが叫ぶ。
叫んだ表紙に、入れ歯が飛んだ。
高く、高く。
( ^ω^)「他のおばあちゃんも……」
( ^ω^)「まとめて俺が……老人ホームになってやろうか?」
おばあちゃん2「ポヒィーーーーーーーーアアアアアア!!!!」
おばあちゃん3「スッポワーーーーーーーーッッッッン!!!!」
2つ。
3つと。
入れ歯が次々と宙を舞う。
(;・∀・)
モララーすらもが黙り込む、凄惨な光景だった。
- 169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 22:01:51.49 ID:f5Cr4i3AO
- そこにいたおばあちゃん達の入れ歯の雨が降る。
おばあちゃん達は興奮しボルケーノ!ボルケーノ!になり
老人とは思えないような活気づいたコサックダンスで暴れちらしながら叫んでいた。
( ^ω^)「……どう、モララーさん」
( ^ω^)「あなたには、これが出来るかお?」
(;・∀・)「…なん、で……!!」
( ^ω^)「まだわかんないのかお?」
(;・∀・)
( ^ω^)「僕が一番モテるのは20代。そう思ってたんだろうが……」
( ^ω^)「そんなの、僕のさじ加減一つだ」
- 174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 22:05:33.30 ID:f5Cr4i3AO
- (;・∀・)「――――――」
( ^ω^)「モテようと思えばこんなおばあちゃんだって、胎児にだってモテれる」
( ^ω^)「僕が王者と呼ばれてる所以が、わかってないのかお?」
( ^ω^)「最強だからこその、僕だ」
( ・∀・)
( ^ω^)「ショットガン?ハッ笑わせんなよ」
( ^ω^)「たかだか銃一本で、核爆弾に勝てるとでも?」
( ∀ )
自分の全てを否定された気がした。
自分の強みだと思っていた部分が。
自分の凄みだと思っていた部分が。
完璧に崩れさる音が聞こえてきた。
- 175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 22:09:23.47 ID:f5Cr4i3AO
- ああ。
普通だな。
( ∀ )
『スタンダードイケメン』。
かっこよさの、基準値。
そんな程度の自分が
『王者』に勝てるわけがなかったのだ。
女一同「やっぱりブーン君の方がカッコイイバッマィショオオオオオオオオオウウ!!ブーン君についていくゥウウウウウウ!!!」
( ^ω^)「ばいばい、モララーさん」
( ∀ )
「……俺って、なんだったんだろう」
モララーはただその場に膝をつき、頭を垂れる他なかった。
第2話、終わり。
- 179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 22:12:25.67 ID:f5Cr4i3AO
- イケメンの皆様方、支援ありがとうございました。
何か質問などありますでしょうか?
イケメンの方にのみお答えします。
- 202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 23:20:01.66 ID:f5Cr4i3AO
- うわわ、2話目にしてもう忘れてた!
現在のモテランキングトップ3……
( ^ω^):1889モテモテ
(´・ω・`):547モテモテ
( ><):526モテモテ
※1モテモテがだいたい5、6人の女の子から「当ててんのよ」と言われたことがあるレベル
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